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2007年07月02日

●『美しき運命の傷痕』

(2005/『L'Enfer』/監督:ダニス・タノビッチ)

面白かったです。

脚本はクシシュトフ・キェシロフスキの遺稿で、ダンテの神曲に倣った三部作のうちの"地獄編"にあたります。邦題は少々感傷的なタイトルですが、原題はそのものずばり「地獄」。。。

映画の最初のうちは、“美しき”女優さんたちが美しい風景の中で描かれて、”美しき”映画だわ。。と思っていたんですが、それがだんだん、”フランス女性ってやっぱり気が強くて、こういう恋愛観なのね。。。ちょっとやっぱり日本人とは文化が違うわ。。。"と、半ば他人事。。。
そして中盤、王女メディア(ギリシア神話)の話が象徴的に出てくるあたりから、ふと、これが他人事じゃなくて、普遍的な人間の本質を問題にしていることにやっと気づいた訳です(遅いよっ! )

インテリアとかの色と光の使い方が非常に巧くて印象的でした。
 
 
 
以下は内容に触れます
 
 
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この監督の以前の作品『ノーマンズランド』では、最後にドッカーンと落とされた経験があるのですが、今回も最後の最後でいきなり落っことされました。
三姉妹と母親の生き方のケリのつけ方の違いこそが多分この作品のテーマなんでしょうかね
(勝手に推論。。。誰か教えて下さい)

人間のもろさ、強さ、身勝手さ。。。映画の中の4人の女たちは、それぞれ自分で精一杯考えたやり方で問題に向き合っている訳ですが、それは同時に、もうそれしかやりようも無いと思い込んでもいる訳で。
滑稽で悲哀すら漂う彼女たちの行動は、映画だと客観的に観ることができるけれど、現実の人生だったらやっぱり彼女たちと同じように、思い込みすぎて見えなくなってしまうのかもしれない怖さをちょっと感じたりしました。

    

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